自然栽培のお田植えの式参加レポート

こんにちは! 岡酒商店  店長の岡です。
今回は、岡山県倉敷市に来ています。梅雨の晴れ間に恵まれたこの日、菊池酒造さんのご紹介でNPO岡山県木村式自然栽培実行委員会のお田植えの式が行われました(木村式自然栽培についてはこちらのNPOのWebサイト拙著sakefan.netコラムをご一読ください)。
場所は、モデル圃場という事でしたが、意外にも住宅街の中でした。でもところどころに水田もあるので、水田が少しずつ住宅になっていっていると言ったほうが正しいでしょうか。
少し時間を遡って、まずは神戸(岡酒商店は神戸にあります)からJRで倉敷まで移動しました。そこから「水島臨海鉄道」に乗ります。倉敷市駅から三菱自工前まで駅は10個の地方電鉄です。当然ながらワンマンカーの単線なのですが、結構高架線なんですね。驚きました。やはり地方電鉄は地域それぞれ味があります。地域住民の足って感じです。終点の少し手前の駅で降りて、ここからは歩きです。

住宅5:田んぼ1という感じの比率の街並みを歩くこと25分。今日の会場に到着です。式次第は以下の通り。
1.黙礼
2.代表あいさつ
3.祝詞奏上
4.祈誓の式
5.一同唱和
6.閉会&一同礼
祭壇も用意されていて、いい雰囲気です。式は厳かにでもだらだらせず、速やかに終わり、次は田植えです!
と思ったら、その前に「奇跡のお酒」と清めの塩を田にまく儀式がありました。

今回は一応取材という事で、私は田植えを自粛しましたが、やはり田植えの田んぼは気持ちが良さそう。入りたかった・・・
しかし、最初見た時に驚きました。「ここに田植えをするの???」と考えてしまう感じの土の表面なのです。水は入っていなかったのだろうなぁという感じですし、この辺りが自然栽培の特徴なのか?などと勝手に考えながら、後で農家の方に聞こうと思ったのでした。
実際の田んぼは見た感じよりも柔らかく、トロトロで気持ちよく田植えが進んでいました。奥では田植え機でも田植えをされていたのですが、やっぱり土の表面が私の知る田んぼっぽくなくて田植え機がいるのが不思議な景色・・・稲の色も緑が薄くて、少し前の有機栽培の五百万石の時とはだいぶ雰囲気が違います。色々と個性があるのだなぁ、と自分が固定観念に囚われていたことを痛感しました。後で聞いた話によると、この黄緑色の稲は自然栽培の特徴らしく、成長するにつれて青々となっていくそうです。水がなさそうに見える、この土については後ほど。
ちなみに、ここの田んぼでもカエルたちは元気でした(ツチガエルなので写真にしても泥に紛れてしまいます)。

田植えの後は、懇親会という事で、NPOの理事長のご自宅(モデル圃場はなんと理事長のご自宅の隣でした)へ。農家の方、NPOの方、大阪と東京の木村式NPOの方、酒蔵の方、味噌蔵の方、と色々な立場の人が一堂に会してお話ができる素晴らしい会でした。私も末席からご挨拶させていただきました。懇親会ではもちろん奇跡のお酒もふるまわれました。
ここでやっと農家の方に質問が出来ました。「あの水が無い感じの田んぼが木村式自然栽培の特徴なんですか?」
返ってきた答えは「いやぁ~今年はびっくりで。」エッ!特徴じゃないの?
「今年は代掻き(注)を荒くしたら、水を抜かなくてもああなったんだよね。二日前は水で満たされていたんだよ」って、そうなんですか! 毎年、色々と工夫をして自然のお手伝いが出来るようにしているという事で、結果がどうなるかはわからないことも多いそうです。今年の最初の工夫はイイ感じな結果になったようで、稲の成長を今から楽しみにされている雰囲気でした。私も今年はこの稲の成長を見ていきたいと思っています(なかなかお手伝いは出来ないですが・・・)。

NPO岡山県木村式自然栽培実行委員会の活動は今年で9年目。最初の5年程は収穫量が減る傾向にあったそうですが、直近2、3年は収穫量も増えて順調とのこと。この傾向は木村さんから事前に聞いていたそうです。安定して収穫できると関係者皆さんが嬉しくなれるので、今年の雄町米と朝日米も元気に育ってほしいものです。

注)代掻き(しろかき)は、田起こしが完了した田んぼに水を張って、土をさらに細かく砕き、丁寧に掻き混ぜて、土の表面を平らにする作業です。

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